モバイルシステム技術検定1級の合格点は?
合格基準は非公開。目標は「科目ごとに7割を安定して」
- 合格点(合格基準)は公開されていません。合否や解答についての問い合わせにも、MCPC は応じていません。
- 1級は「ネットワーク」「端末・アプリケーション」「モバイルシステム」の3科目の科目合格制で、合否は科目ごとに出ます。3科目すべてに合格すると1級に認定されます。
- 勉強の目標は、受ける科目の範囲で、時間を計った演習の正答率を7割以上で安定させることをおすすめします(もちこ道場の考え方。理由は下で説明します)。
合格点が公開されていないとは
主催する MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)の公式ページには、合格基準や解答、合否についての問い合わせには応じていないと書かれています。1級でも、何問正解すれば合格なのかは公表されていません。
試験はテストセンターのパソコンで受ける CBT 方式です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題数・時間 | 1科目43問・60分(1問あたり約84秒) |
| 答え方 | 4者択一 |
| 科目 | ネットワーク/端末・アプリケーション/モバイルシステム |
| 合格の仕組み | 科目ごとに合否。3科目すべてに合格で1級に認定 |
| 合格基準 | 公表されていない |
2級は100問・100分で1回の試験でしたが、1級は科目ごとに合否が出るのが大きな違いです。
科目ごとの合格率から見た難しさ
合格点は分かりませんが、合格率は MCPC が2024年3月の資料で科目ごとに公表しています。
1級の合格率は、3科目とも約5割です。2級(60.7%)よりも低く、受けた人の半分ほどしか合格していません。2級に合格した人だけが受ける試験でこの数字なので、対策なしで受ける試験ではないと言えます。
科目ごとに目標を7割にする理由
合格基準が分からない試験では、「ぎりぎり合格」を狙うと、苦手な分野が多く出た回に落ちてしまいます。もちこ道場では、次の理由から受ける科目の範囲で、時間を計った演習の正答率が7割以上で安定することを目標にしています(公式の合格基準ではなく、もちこ道場の考え方です)。
- 本番の問題は毎回組み合わせが違うため、得点は回によって上下します。1回だけの7割は、たまたまのこともあります。
- 本番は初めて見る問題です。何度も解いた問題での得点は、実力より高く出ます。
- 1科目43問・60分で、1問あたり約84秒です。時間の圧力で、家で解くより得点が下がりやすくなります。
43問のうち7割は約30問です。5〜10問落としても合格の側に残れる位置を、目安にします。
科目に分けて考える
1級は科目合格制なので、3科目を一度に仕上げる必要はありません。もちこ道場の章の分け方では、ネットワークが第2〜4章、端末・アプリケーションが第5〜8章、モバイルシステムが第9〜12章です。受ける科目の章を解き、7割を安定して取れてから申し込むと、無駄な受検料を減らせます(1科目13,750円・税込)。
勉強時間の考え方は「モバイルシステム技術検定1級の勉強時間」に、難しさは「1級の難易度」にまとめています。
第1章の問題を2問、解いてみる
もちこ道場の第1章(無料体験)の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。
問1
センサやプロセッサを搭載したIoTデバイスのアプリケーション開発において、従来主流であったC言語やJavaに加え、仮想マシン上での動作や機械学習ライブラリとの連携の容易さから採用が広まっているプログラミング言語は1である。
答えと解説を見る
正解は 1(Python)です。
【概要】
IoTデバイスのアプリはJavaやC言語で作るのが一般的だったが、近年は仮想マシンや機械学習での利用を見込んでPythonが多く使われている。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. Python正解あなたの解答 Pythonは仮想マシンや機械学習での活用を視野に、IoTデバイスのアプリ開発で採用が広がっている言語である。
- 2. HTML5あなたの解答 HTML5はブラウザ上で互換性と移植性を確保するWebの記述言語であり、IoTデバイス開発で広まった言語ではない。
- 3. Swiftあなたの解答 SwiftはiOS向けアプリの開発に主に使われる言語であり、IoTデバイス開発で広まった言語ではない。
- 4. Kotlinあなたの解答 KotlinはAndroid向けアプリの開発に主に使われる言語であり、IoTデバイス開発で広まった言語ではない。
問2
Web3の基盤技術であるブロックチェーンにおいて、特定の中央化サーバを介さず、参加する複数のノード間で直接通信を行い、分散してデータを保持・共有するネットワーク形態は1である。
答えと解説を見る
正解は 3(P2P(Peer to Peer))です。
【概要】
P2Pは、複数のノードがデータを分散して持ち、ノード同士が直接通信するネットワーク形態である。ブロックチェーンの分散台帳を支える技術の一つである。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. クライアント・サーバあなたの解答 クライアント・サーバはサーバが処理やデータを集中して受け持つ形態であり、中央サーバを介さない本問の形態ではない。
- 2. スター型あなたの解答 スター型は中心の機器に各端末を放射状につなぐ接続形態であり、ノード同士が対等に直接通信する本問の形態ではない。
- 3. P2P(Peer to Peer)正解あなたの解答 P2P(Peer to Peer)は各ノードが分散してデータを持ち直接通信する形態であり、ブロックチェーンを支える。
- 4. マスター・スレーブあなたの解答 マスター・スレーブは主となる装置が従となる装置を制御する方式であり、ノードが対等に通信する本問の形態ではない。
第1章の44問は、登録なしでそのまま解けます。解説と図解も同じ形で付いています。
よくある質問
1級の合格点は何割ですか?
公表されていません。インターネット上の「6割」「7割」といった数字は公式の発表ではなく、確かめられません。数字を当てにするより、模擬の演習で7割を安定して取れるところまで準備しておくと安心です。
3科目の合計点で合否が決まるのですか?
公式ページでは、科目合格制を採用し、3科目すべてに合格すると1級に認定されると案内されています。合否の出し方の細かい決まりは書かれていません。科目ごとに合格を目指すと考えるのが自然です。
1科目だけ受けて、合格したらそのままになりますか?
合格した科目には科目合格番号が付き、次の申し込みで2級の認定番号の代わりに入力できると、公式の申込の案内にあります。科目合格の有効期間は、確かめた範囲では見つかりませんでした。受ける前に公式ページで確かめてください。
もちこ道場
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モバイルシステム技術検定1級の科目別の合格率は、ネットワーク48.1%、端末・アプリケーション47.6%、モバイルシステム53.8%(MCPC・2024年3月の資料)。受検資格、必要な知識レベル、3科目の範囲から、難しくなる理由をまとめました。
モバイルシステム技術検定1級の勉強時間は、公式の目安がありません。2級の目安との比べ方と、3科目の科目合格制を使って科目ごとに分ける計画の立て方を、もちこ道場の見積もりとしてまとめました。
モバイルシステム技術検定1級の公式テキストは『モバイルシステム技術テキスト エキスパート編 第9版』(2023年7月発売)です。2級のテキストとは別の本です。全12章の内容と、3科目との対応をまとめました。
ほかの資格の合格点: モバイルシステム技術検定2級 ・ IoTシステム技術検定 基礎 ・ IoTシステム技術検定 中級 ・ モバイル技術基礎検定 ・ スマートフォン・モバイル実務検定 ・ アジャイルソフトウェア開発技術者検定試験Lv.1
試験の日程・受験料・合格率などの公式の情報は、2026年10月27日にMCPC の公式ページで確認しました。最新の情報は公式ページで確かめてください。