モバイルシステム技術検定
2級と1級の違い

更新日 2026年10月27日 読む時間の目安 約5分
この記事の要点
  • モバイルシステム技術検定1級は、2級の合格者だけが受けられます。申し込みには2級の認定番号(または1級の科目合格番号)が要ります。
  • 1級は「ネットワーク」「端末・アプリケーション」「モバイルシステム」の3科目の科目合格制で、1科目43問・60分です。2級は1回の試験(100問・100分)で合否が決まります。
  • テキストも別の本です。1級は『モバイルシステム技術テキスト エキスパート編 第9版』、2級は『モバイルシステム技術テキスト 第11版』です。
この記事の目次
  1. 2級から1級へ
  2. 同じところ
  3. 違うところ
  4. 違いを表で比べる
  5. 1級をどう受けるか
  6. 第1章の問題を解いてみる
  7. よくある質問

2級から1級へ

モバイルシステム技術検定には、基礎・2級・1級と、その上のシニアモバイルシステムコンサルタント(SMC)があります。1級は2級の合格者が受ける検定で、2級で身につけたモバイルシステムの技術をもとに、システムを企画し、構築・運用を指導する立場の力を確かめます。

モバイルシステム技術検定2級から1級へ進む流れ 2級(100問・100分)に合格 1級(3科目の科目合格制) ネットワーク 1科目43問・60分 端末・アプリケーション 1科目43問・60分 モバイルシステム 1科目43問・60分 3科目すべてに合格すると1級が認定される
2級から1級へ進む流れ(MCPC の公式ページをもとに、もちこ道場がまとめたもの)

同じところ

  • 実施団体と方式: どちらも MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)の検定で、CBT 方式(コンピュータの画面で解く)、4つから選ぶ形です。
  • 過去問がないこと: どちらも過去問は公開されておらず、公式サイトにあるのはサンプル問題と解答だけです(1級は10問)。
  • 分野: 無線アクセスネットワーク、コアネットワーク、IoT、モバイル端末など、2級で学ぶ技術は1級でも土台になります。

違うところ

  • 受検資格: 2級は誰でも受けられます。1級は2級の合格者だけで、申し込みに2級の認定番号(または1級の科目合格番号)が要ります。
  • 形式: 2級は100問・100分の1回の試験です。1級は3科目に分かれ、1科目43問・60分。科目合格制で、3科目すべてに合格すると認定されます。
  • 範囲: 1級の科目は、ネットワーク(無線アクセス・コアネットワーク・IP ネットワーク応用・移動体通信サービスなど)、端末・アプリケーション(端末の要素技術・開発手法、アプリケーションの要素技術など)、モバイルシステム(システム要件定義・システム開発・システム運用・関連の法制度など)です。2級にない「要件定義・開発・運用・法制度」が加わります。
  • 求められる水準: MCPC の公式ページでは、1級に必要な IT スキルを高度情報処理技術者試験(ITストラテジスト・システムアーキテクト・ネットワークスペシャリスト)取得相当、合格者をシステムエンジニア関連業務4年以上・営業6年以上の知識レベル相当としています。2級は基本情報技術者試験取得者相当です(公式テキストでは、1級を応用情報技術者試験・ITストラテジスト試験・ネットワークスペシャリスト試験の合格者相当と説明しています)。
  • テキスト: 1級は『モバイルシステム技術テキスト エキスパート編 第9版』(全12章)、2級は『モバイルシステム技術テキスト 第11版』(全13章)です。

違いを表で比べる

比べること モバイルシステム技術検定2級 モバイルシステム技術検定1級
受検資格 なし 2級の合格者
形式 CBT。100問・100分 CBT。1科目43問・60分(3科目)
合格の仕組み 1回の試験で合否 3科目に合格で認定(科目合格制)
受検料(一般・税込) 18,150円 1科目13,750円、3科目一括35,750円
公式テキスト 『モバイルシステム技術テキスト 第11版』 『モバイルシステム技術テキスト エキスパート編 第9版』
必要な IT スキルの目安 基本情報技術者試験取得者相当 高度情報処理技術者試験取得相当
次の回の試験(1級) - 第43回: 2027年1月15日〜3月1日(申込 1月8日〜2月22日)

1級をどう受けるか

  • まず2級に合格する: 1級の申し込みには2級の認定番号が要るので、2級が最初の関門です。2級の対策は「2級の次に受ける資格」「2級の難易度」にまとめています。
  • 科目を分けて受ける: 科目合格制なので、得意な科目から1科目ずつ受けられます。2級の範囲に近い「ネットワーク」から始め、2級にない「モバイルシステム」(要件定義・開発・運用・法制度)に時間を取る進め方が考えやすくなります。
  • テキストに合わせて演習する: もちこ道場の1級は、公式テキスト エキスパート編 第9版の全12章から作ったオリジナル問題1,479問です。章は、ネットワーク(第2〜4章)・端末・アプリケーション(第5〜8章)・モバイルシステム(第9〜12章)にまとまっていて、受ける科目の章から解けます。第1章の44問は登録なしで無料です。
  • 模擬試験で時間の感覚をつかむ: もちこ道場の模擬試験は、全章から60問・60分で出題します(3科目を20問ずつ)。本番の1科目43問・60分とは形が違いますが、時間を計って全体の力を確かめられます。

第1章の問題を2問、解いてみる

もちこ道場の第1章(無料体験)の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。

問1

MCPCのモバイルシステム技術検定制度において、1級(エキスパート)取得者に求められる実務適応レベルに関する記述として正しいものは1である。

答えと解説を見る

正解は 4(顧客の要求分析や課題整理を行い、最適システムの企画・提案および運用指導をリーダーとして推進できる。)です。

【概要】

1級は、顧客の要求を理解して課題を整理し、システムの企画や計画を行い、運用ではリーダーとして活動できる水準である。応用情報技術者試験などの合格者に相当する。

【図解】実験的機能

モバイルシステム技術検定の4段階と1級の試験科目 モバイルシステム技術検定の4段階と1級の試験科目

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1.あなたの解答 プロジェクトマネジメントを通じて経営者の意思決定を直接補佐し、組織や個人のコンサルティング事業を統括する。: 経営者の意思決定の補佐はSMCの実務レベルであり、1級の上位に位置する資格に求められる内容である。
  • 2.あなたの解答 モバイル端末やネットワークの基礎的な仕組みを理解し、納入者の提案内容の要点を把握できる。: 納入者提案の要点を把握できる水準は2級に当たり、1級に求められる企画や運用指導の水準には届かない。
  • 3.あなたの解答 IT初心者としてモバイル端末とネットワークの基本的な利用方法やサービス概要を学習する。: 「IT初心者としてモバイル端末とネットワークの基本的な利用方法やサービス概要を学習する。」はモバイル技術基礎の水準であり、1級ではない。
  • 4.正解あなたの解答 顧客の要求分析や課題整理を行い、最適システムの企画・提案および運用指導をリーダーとして推進できる。: 【正解】顧客の要求分析と課題整理を行い、企画やリーダーとしての運用指導を担えることが1級の実務レベルである。

問2

5Gサービス導入初期に多く採用されたNSA(Non-Standalone)アーキテクチャにおいて、5G基地局のトラフィック制御や従来のパケット通信・音声通信のハンドリングを担う既存のコアネットワークは1である。

答えと解説を見る

正解は 2(EPC)です。

【概要】

5GのNSA構成では、4GのコアネットワークであるEPCが5G基地局のトラフィック制御も担う。EPCはデータやパケット化された音声の処理に加え、IoTの扱いなども受け持つ。

【図解】実験的機能

5GのNSA構成とSA構成、ネットワークスライシング 5GのNSA構成とSA構成、ネットワークスライシング

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. 5GCあなたの解答 5GCは5G単独で動作するSA構成のコアネットワークであり、NSA構成で既存網として使われるものではない。
  • 2. EPC正解あなたの解答 EPCは4Gのコアネットワークであり、NSA構成では5G基地局のトラフィック制御やIoTのハンドリングも担う。
  • 3. IMSあなたの解答 IMSはIP網上で音声などのマルチメディアサービスの呼制御を行う仕組みであり、NSA構成の基盤となるコア網ではない。
  • 4. HLRあなたの解答 HLRは加入者情報や位置情報を管理するデータベースであり、5G基地局のトラフィックを制御するコア網ではない。
この続きを解く

第1章の44問は、登録なしでそのまま解けます。解説と図解も同じ形で付いています。

第1章の続きを解く

よくある質問

2級に合格していなくても、1級を受けられますか?

受けられません。公式ページの受検資格は「モバイルシステム技術検定[2級]合格者」で、申し込みには2級の認定番号(または1級の科目合格番号)が必要です。

1級は3科目を一度に受けなければいけませんか?

いいえ。科目合格制なので、1科目ずつ受けて、3科目すべてに合格すると1級が認定されます。時間は1科目60分、2科目120分、3科目180分です。

2級のテキストで1級の勉強はできますか?

1級は『モバイルシステム技術テキスト エキスパート編 第9版』という別の本です。2級の内容をもとに、システムの要件定義・開発・運用や法制度まで範囲が広がるので、1級を受けるなら1級のテキストを用意します。

1級の過去問はありますか?

公開されていません。公式サイトで公開されているのはサンプル問題10問と解答だけです。もちこ道場では、公式テキストの全12章からオリジナル問題1,479問を作っています。

もちこ道場

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出典・注記

試験の日程・受験料・合格率などの公式の情報は、2026年10月27日にMCPC の公式ページで確認しました。最新の情報は公式ページで確かめてください。

  1. モバイルシステム技術検定1級(MCPC 公式)
  2. モバイルシステム技術検定2級(MCPC 公式)
  3. サンプル問題(MCPC 公式)
  4. 公式テキスト(MCPC 公式)